1980年放映の「翔んだカップル」を観た。
鶴見慎吾 が経営する下宿に 薬師丸ひろ子(圭)が 入って来ることによって、16歳の男女が一つ屋根の下で暮らすことになる青春恋愛映画だ。
この映画をテレビ放映で見たのは、私が13歳、中学1年の時だった。
当時の13歳の私には、恋愛とか、付き合うとか、全く解らなかった。
まだまだ子供だったので。
だから、映画のストーリー展開も、理解するのが難しかった。
でも、この映画が 中学一年の男子なりに、凄く鮮烈な印象を受けたのは、中頃で、鶴見慎吾と薬師丸ひろ子がプロレスごっこをしていて、身体が触れているから、つい鶴見慎吾がエキサイトしてしまって、薬師丸を押し倒してキスしようとした瞬間だった。
それまでプロレスごっこでケタケタ笑っていた薬師丸が急に、事態を察知して真顔になって、鶴見慎吾に抵抗する。
このシーンが、中学一年の私には鮮烈に記憶に残っていて、その時に「性」というものを強く感じた。
薬師丸、鶴見、石原真理子、16歳の彼らの演じる恋愛模様は、若さを存分に表現している。
若さとは何か、はっきり印象に残る作品だ。