アメリカやヨーロッパの物価が高いとは良く言われている。
ベトナムや東南アジアから日本に旅行に来る人が増えた。
その理由の一つは、日本は物価が安から、買い物をする為に訪問する人が増えたことだ。
朝食が、一人4000円と言うのは、日本国内の感覚だと髙いと感じる。
でも、カルフォルニア州の、移民の最低限の賃金は、時給で 2000円以上なのだ。
移民でも、8時間働けば、1日で16.000円手に入る。
移民でなくて、普通の市民だったら、もっと給料はもらえる。
単純に日本人の給料が30年間、全く上がらなかったけど、アメリカでは 約1.5 倍以上 (50%増加) に増えているというだけの話だ。
日本人は給料が上がらなくても文句は言わないで働く。
欧米では給料が上がらなければ、さっさと給料の高い会社に移る。
至る所で、ナウ ハイアリング という看板を見かける。
大人しい日本人が選んだ道だから。自己責任か?
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高級ホテル並みの朝食代 環境車の主役が交代 姿を消した旅行客 米国で目にした日本の凋落
[ファミレスでの朝食が2人で8000円]訪れたのは米国カリフォルニア州ロサンゼルス。
期間は7月末の5日間。現地ではレンタカーを借りて動いた。
レンタカー代から、ガソリン代、宿泊費、レストランでの食事代、カフェのコーヒー代にいたるまで、何から何まで高いと感じたが、中でも驚きが大きかったのは、外食費の高さだ。
ある朝、朝食をとろうと、ホテルの近くに見つけたパンケーキ・チェーン店「IHOP(アイホップ)」に入った。
昔からあるパンケーキが売りのファミリーレストランで、家族連れに大変人気がある。
この日も子ども連れの客などでほぼ満席だった。
すぐ席に案内され、大きなパンケーキ2枚に卵やソーセージなどがついたセットと、ジュース、コーヒーをそれぞれ2人分注文。
食事を終えチェックを見ると、代金は税込みで52.85ドル。
これにチップを乗せて60ドルをクレジットカードで支払った。
その時も高いなと思ったが、帰国後、カードの使用明細書の8,223円(1ドル約137円)という数字を見て、改めて高さを実感。
日本だったら、高級ホテルの朝食並みの値段だ。
[「失われた30年」を実感]だが、日本人旅行者には、米国の物価は米国人が感じる以上に高騰しているように映る。
原因は一言で言えば、「失われた30年」とも言われる日本経済の凋落だ。
詳しい説明は経済の専門家に譲るが、わかりやすい例を1つ挙げれば、日本の賃金の伸び悩みがある。
経済協力開発機構(OECD)によると、日本の実質平均賃金は1990年から2020年の30年間で約4%しか増えていない。
対照的に、米国は約1.5倍、ドイツ、フランスはいずれも30%以上増えるなど、ほとんどの主要先進国では、労働者の賃金が大幅に上昇している。
この結果、現在の日本の賃金水準は、韓国にも抜かれ、OECD加盟国の中では下から数えたほうが早い。
これでは、日本人が今、欧米諸国に旅行したら、物価が高いと感じるのは当然だ。
コロナ前は来日する中国人観光客の爆買いがよくニュースになったが、20数年前は、ニューヨークやパリなどの高級ブランド店に大挙して押し寄せる日本人観光客が海外でも話題になっていた。
筆者は1994年から95年にかけて留学生としてニューヨークのマンハッタンに住んでいたが、当時は為替が一時1ドル80円を切るまで上昇するなどかなりの円高ドル安だったこともあり、あらゆるものが安く感じた記憶がある。
振り返ると隔世の感がある。
猪瀬聖ジャーナリスト/翻訳家
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20220819-00311019