投稿者:ジュリア 投稿日:2005年 9月27日(火)10時57分44秒 ネット各社、ターゲットは富裕層 収益拡大へサービス強化 ≪1億円超の腕時計販売/年収1500万円以上≫ インターネット上で富裕層に狙いを定めたサイトが相次いで登場している。仮想商店街を運営する楽天が先月末、高額商品だけを集めたサイトをスタートしたほか、高所得者向け会員雑誌を発行するナイルスコミュニケーションズ(東京)も年収制限などを設けたウェブサイトを立ち上げた。ネット通販が定着する中で、各社とも富裕層を取り込むことで収益拡大を目指そうとしている。(竹岡伸晃) 楽天が開設した「高級品市場」には、ダイヤモンドを500個以上あしらった1億3650万円の宝飾腕時計や1本1575万円のワインなど、普段は目にすることもないような超高級品が並ぶ。 同市場の開設を手がけた楽天市場事業本部の経沢希志子さんは「ネットでの買い物には、『日常品を安く』だけでなく、『高級品を買いたい』というニーズも大きい」と指摘する。 楽天市場の1回当たりの平均購入単価は約9000円だが、同社が7月下旬に実施したアンケート調査では、高級品を購入したい場所として約3割の利用者が「ネット通販」を挙げた。 この結果を受け、同社では出店店舗に対し、高価格帯の商品を出品するように要請。時計、ワインなどテーマを決めて販売を始めた。現在は海外の有名デザイナーなどが製作したパーソナルチェア特集を行っており、今後も宝石や高級おせちなど、販売商品を追加する予定だ。 ただ、高額商品であるため、「商品の信頼性の確保にはとくに力を入れている」(経沢さん)と強調する。楽天ではブランド品を扱う店舗については通常よりも厳しい出店審査を実施するほか、店舗側も「メールでのやり取りだけでなく、最低1度は購入希望者と電話で話す」(銀座ジュエリー・ブランドショップ)などと信頼性の向上に努めているという。 富裕層に限定したウェブサイトの開設も相次いでいる。出版社のナイルスコミュニケーションズは先月15日、「年収1500万円以上を対象とした」(青山俊夫社長)会員制のウェブサイト「ナイルポート」を開設。入会には年収や所有資産などの審査があり、クリアした場合のみ会員になることができる。 このサイトには、高級車や高級腕時計、宝石などの紹介記事や、資産運用などの情報を掲載。会員同士の交流の場も設けている。利用料は無料で、富裕層に狙いを定めた企業からの広告費で運営する。富裕層向け雑誌で4万人弱の会員を持つ同社では、ウェブサイトの会員も「1年間で3万人以上の獲得を目指す」(青山社長)としており、将来的には商品販売も手がける計画だ。 各社が富裕層向けのネットサービスの強化に取り組む背景には、ネット通販の定着を背景にして通販サイトの数も急増しており、そうした中で「優良顧客を取り込みたい」(楽天)との思惑がある。 また、高級品で取り扱い総額が増えれば、業界における存在感もより高まるとみている。 仮想商店街運営で楽天を追い上げるヤフージャパンも「時計や宝石、バッグなどの高級品特集を積極的に企画したい」(広報)と意欲をみせており、富裕層向けのネットビジネスは今後、さらに盛り上がりをみせそうだ。http://shopping.yahoo.co.jp/search?va=%A5%ED%A5%EC%A5%C3%A5%AF%A5%B9&vo=%A5%A8%A5%A2%A5%AD%A5%F3%A5%B0&cspid=2075694799&pf=400, |
Twitterでフォローしよう
Follow @julious_akisue