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ミッドウェイ海戦の敗因分析:山本五十六元帥の4正面作戦

今日は、改めて大東亜戦争の分岐点になったミッドウェイ作戦に関する動画を見て、新しい発見があった。

 深く思いを致したのは、連合艦隊司令長官の山本五十六元帥の作戦が精緻さを欠いていたとつくづく思った。

 昔から仕事は段取り八分という言葉がある。

 段取りのウェイトが八割の比重で大きいということだ。

 作戦が間違っていたり、作戦が精密さと細心の注意が無ければ、生死を掛けた戦いでは必ず負ける。

 南雲提督が批判されることも多いが、私は最大の責任は間違った作戦を立てたアドミラル山本の責任が一番大きいと考える。

 山本の最大の誤りは、兵力を分散したことだ。

 山本の承認した作戦は、次の項目を同時に行うことだった。
 
 ① ミッドウェイ島を占領する。

 ② アメリカ空母三隻を撃沈する。 ①②の為に空母4隻を派遣する。

 ③ ニューギニア方面でアメリカとオーストラリアの連絡を遮断する。その為に空母2隻を派遣する。

 ④ アリューシャン列島を占領する。その為に空母2隻を派遣する。

 これを同時に行うというのが山本の承認した作戦だった。

 
 ちょっと軍事に興味がある方なら、戦いの方法として、「兵力集中、各個撃破」という鉄則があるのは知っているでしょう。

 これを見ると、日本側の空母は全部で8隻出動していたことが解る。

 それを分散して運用するという作戦を認可してしまった。

 また、もう一つの誤りは、戦艦大和などの艦船を、前線ではなく、後方の非戦闘海域に配置したことである。

 この戦艦群は、空母軍と一体運用か、または先行して行動させるべきではなかったか?

 こう見てくると、ミッドウェイ作戦が、如何にでたらめな作戦だったかが解る。

 
 当時の大本営の考えでは、陸軍は太平洋での戦争は避けて、中国との戦線に集中したかった。

 海軍軍令部は米豪遮断をしたかった。

 山本はミッドウェイ方面を攻めたかった。

 そういう思惑を最終的に決断する責任は山本元帥にあったと思う。

 作戦の間違いによって、ミッドウェイで敗れ、日本は早期講和の道が絶たれることになった。

 
https://www.youtube.com/watch?v=DmruD9AcRwY

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