

北村晴男弁護士が、「ロッキード事件」がおかしな事件だったと解説する。
それはある意味、単純な理屈だ。
ロッキード事件は、一審、二審で、有罪判決が出て、最高裁に上告されたが、被疑者死亡で裁判は終わりになった。
東京地検は、はっきりとした物証がないままに、田中角栄前総理を逮捕した。
そして、裁判では、ロッキード社のコーチャン氏の「私が田中角栄氏に賄賂、5憶円を渡した」という証言を根拠に有罪と判決が出された。
北村弁護士は、もしこの証言を法廷で証拠として採用するなら、田中角栄側の弁護人から、コーチャン氏に法廷で質問を当てて、それでも妥当だという結果を根拠にして判決を下さなければおかしい、と語っている。
コーチャン氏が田中が犯罪を犯した、と言っているなら、訴えられた側が、その発言に対して質問する権利がある。
それは日本をはじめ、世界一般の法治国家では当たり前のこととなっている。
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私は思います。
田中角栄という男が、在任中に何をして来た男か?
そして退陣した後も、院政を敷いて、権力を振るっていたことを考える。
田中角栄という男は、アメリカの石油資本に頼らずに、アジア各国に石油の輸入を開始し、石油の輸入先を分散して、リスク回避した。
それは、日本にとっては、ありがたいことだったが、アメリカの上層部にとってはどうだったろうか?
当時、アメリカはアラブの石油を採掘し、精製し、輸出する企業が稼ぎ頭になっていた。
そのアメリカにとって日本が抜けるということは、大損なのだ。
そんなことをした田中角栄は許せなかっただろう。
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皆さん、アメリカがコロンビアで何をしましたか?
コロンビアで左派を弾圧して、右派に選挙支援しましたね。
ベトナム戦争のはじまりを覚えていますか?
「何もしていないアメリカの艦船が、ベトナム軍から攻撃を受けた」というデマをでっちあげて、ベトナムに戦争をふっかけました。
そういうことが、田中つぶし にも適用された見るのが、極自然な見方ではないでしょうか?
北村弁護士が、言う通りです。
無理筋を通したのが、ロッキード裁判です。
なぜ、無理が通ったのか言えば、検察と裁判所に、米国政府の人間が接触をして、有罪になるように説得し、協力を要請した。そして、要請に応えた検察と裁判官には、それなりの利得があった。
https://www.youtube.com/watch?v=fuqUMUdnEs0