Ⅰ
私は以前、鉄筋工事の技術系の仕事をしていました。
そこで思い出すのが、取引先の A 社は、鉄筋工事がある度に、必ず私の所属していた会社に発注していました。
金額が高くても、安くても、必ず私の居た会社に発注していました。
普通なら、安い会社に発注するものでしょうけど。
その理由は、ある時(数十年前) A社が資金繰りで行き詰って、倒産しかかった時に、私の居た会社が一時的に資金援助して、倒産を免れたのだそうです。
その恩義があるから、A社は私の居た会社に必ず、発注して呉れていたのです。
その話しは建設業界では知らない人がいない位、有名な話です。
そのことを思うに、普通の世界では、そこまで義理堅く関係を保つということはないだろう、と思いました。
ここまで徹底して、義理を果たすというのは、建設業界の○○組、○○興行のやり方だと思うのです。
良くも悪くも、この建設などの○○組関係では、仁義を欠いては、生きて行けない。
仁義を欠けば、あの会社は、あの組は、仁義を欠いた。あの組のやり方はああゆうやり方だ、ということになってしまう。
一種独特の世界だ。
Ⅱ
あと、警察は○○組は、その気になれば撲滅することは簡単にできる様だ。
しかし、私が思うには、それをやらないのは理由があると思う。
第一に、治安の維持為だ。(これは私の憶測です。)
キャバクラなどで、ママなどのいうことを客が素直に聞くのは、バックに組がいると思うから、素直にいうことを聞くのだと思う。
警察が、治安維持の為に、組を利用しているのだと思う。
第二に、これは大手メディアでも放送されたことであるけど、警察には組対策課というのがあって、その道のプロがいる。
もし、日本から組がなくなれば、警察の対策課の人は失業してしまう。
その道のプロだから貴重に扱われていたのが、別の課に移ったら、素人、新人として扱われる。
その前に、仕事がなくて、退職せざるを得ないかもしれない。
他にも理由はあるだろうが、主に第一、第二の理由があって、警察は敢えて組を完全につぶすことはしないのだろうと思う。
組もその辺は解っていて、行政の許可はきっちり取るし、警察、行政の指導はしっかり守るのです。
もちつもたれつと言ったら、語弊がありますが、そんな感じなんだと思います。