今日の午前 5時40分頃、NHKラジオで興味深い、ナースの体験を放送した。
それは私の心に深くささった。
災害用の訓練を受けた、D-MAT のナースである辻なおみさんの話である。
辻さんが、災害現場にヘリで急行した時は、既にヘリから数百人の遺体が見て取れた。
事態の凄さを感じたという。
それで、ヘリを降りてから、重たい看護用品やらの荷物を背負って何十kmもあるいた。
避難所に到着すると、女性と子供が泣き叫んでいた。
辻さんは、女性たちに、まずは子供を だっこ してあげる様に指導したら、子供は泣き止んだ。
男性たちは、強いストレスや、恐怖を感じると、それが暴言になって現れた。
男性たちはイライラがつのると、怒りの感情が沸き上がり、そこかしこで怒鳴っていた。
それで、辻さんは、男性に 今から 私が 皆さんを だっこ するから並んで下さい。
といった。すると、男性約40人は整然と並んだ。
辻さんは、順番に、男性を自分の膝の上にのせて、だっこ して 背中をなでたり、声掛けをして慰撫してあげた。
すると、多くの男性は、声を出して泣いたという。
辻さんは、男性が声を出して泣く時は、こんな声を出して泣くんだなぁ、と解ったそうです。
そして、20分程、だっこしてあげると、男性たちは正気にもどって、理性的な行動を取れるようになったという。
だっこや、身体の接触のもつ、精神の安定の為の大切さが解る逸話だった。
* このエピソードは、らじるらじる、聞き逃し、で、1週間 原音を聴くことができます。
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=5642_01