サイトアイコン Julious_Akisue ( あきすえ ) のブログ 1.0

尖閣諸島で自衛隊が中国軍と武力紛争になったらアメリカ軍はどう行動する?




 新首相、新大統領になると、その度ごとに聞くことがある。
 それは、アメリカは 尖閣諸島を守って呉れるか?ということだ。

 その回答は決まっている。米国の大統領も、国防大臣も、

「米国は尖閣諸島は現時点で日本の施政権にあることを認める。そして、日米安保条約 第五条 に基づいて厳正に対処する。」と。

 それで日本のメディア、新聞テレビ、国会議員は、アメリカが 尖閣戦争が起きたら、戦ってくれると言ってくれた、と感謝し、安堵する。
 しかし、アメリカは、「安保 第五条に基づて、対処する」と言っているのであって、「軍事的な反撃をする」とは一言も言ってない。

 第五条の規定では、日本有事に際しては、アメリカ軍・アメリカ政府は、アメリカ憲法に則り、ホワイトハウス&米議会 が 日本有事に際し、どう対応するべきかを検討し、① 政府として非難する ② 安保理で非難する ③ 経済的な対抗措置をとる ④ 軍事オプションを検討する の中からどれかを 選択する、と書いてある。

 つまり、尖閣で武力紛争が起きた時は、アメリカは、非難するか、経済的対応をするか、軍事オプションを検討するか、政府で考える、と言っているだけであって、尖閣を軍事力をもって守るとは一言も言っていないのです。
 
 もっと明瞭に言えば、東京に中国がミサイルを打っても、安保条約第五条に基づいて、アメリカ政府が 非難するか、 経済的措置を取るか、軍事的オプションを検討するか、どれでも自由に選ぶことができる、ということです。
 その様に、安保条約で規定している訳です。
 日本が、中国に侵略されても、アメリカはどう対応するか検討する権利がある、と安保条約には書いてあります。
 それを、日本のマスコミや国会議員の先生は、日本が攻撃されたら、アメリカが軍事介入する、という嘘をいう訳です。
 安保条約では、アメリカは日本を守る義務はありません。
 アメリカは、第五条に基づいて、どうするか政府で検討する義務があるだけです。
 
 では、なぜ日本にアメリカ軍の基地があるのか?
 それは、日本を守る為ではなく、例えば、ベトナムで戦争する為にあるのであり、イラクで戦争する為にあるのであり、また中国を威圧して外交を有利に展開する為にあるのです。

 そこの所をキチンと日本人は理解して置かないと、間違えます。

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