サイトアイコン Julious_Akisue ( あきすえ ) のブログ 1.0

南風ふけば北になびき 北風ふけば南になびく

 マンガの伊勢物語を読んでいて、あの風が「吹いて棒が揺れる」の話が出てこないな?

 と思って調べました。

 伊勢物語じゃなくて、大鏡かな?と思って調べたのですが、載ってなかった。

 いろいろと調べてみたら、更科日記に載ってました。

 高校生の時に、この物語に出会って、いたく心を動かされた記憶があります。

 [ 内容 ]

ある時、京の御所に、武蔵国の出身の男が働いていた。

 その男が 「私の田舎の家で 酒壺にさしたひしゃくが、 南風が吹けば北になびき、北風が吹けば南になびき、西吹けば東になびき、東吹けば西になびく」と独り言を言った。

 それを聞いていた、皇女の姫君が、そのことにとても興味を持たれて、その男に、「私をそこへ連れて行って、それを見せなさい」と言った。

 それで、男は姫宮をかついで、東へ走った。

 七日七晩、走ってやっと実家についた。

 
 天皇は、姫宮を取り返そうと使者を送った。

 使者が姫宮に逢って話をしたが、姫宮は帰らない、と言った。

 仕方がなく、使者は京へ帰って、これこれと説明した。

 天皇は武蔵国のそこの家を、まるで御所の様に作って、武蔵の国の運営を姫宮に任せた。

 その跡に、竹芝寺という寺が建った。

 今は竹芝寺の礎石だけが残っているとな。

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 詳しい内容が知りたい方は、「更科日記」、武蔵 竹芝 竹芝寺 竹芝伝説 で調べれば出て来ると思います。

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