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NASA、月に原発…長期滞在へ日米でインフラ研究(直径200mの塔に1000名が居住--それ以外は限定的--2030年までに)

このお話は、技術的な難易度は低いと言える。
 小型原発に関しては、日本の企業が開発に成功しているので、米国でも小型原発は容易に作れるだろう。
 水や空気の問題も原子力潜水艦のスキルを応用すれば、問題は少ないでしょう。

 ただ、いくつか問題点もある。

 ① 直径200mの塔に 1000名が居住する計画は、あまりに狭すぎないか?
   私なら、直ぐに嫌になる。
   たとえ東京ドーム4個の広さがあっても、何の訓練も受けていない人なら狭すぎるでしょう。
   宇宙飛行士なら、この様な狭い空間でも研究などのタスクは実行できるでしょうけど。

 ② 予算の問題。
   アポロ計画って、いくら予算がかかりましたっけ?
   確かに安価に月に行けるようになったとしても、直径200m 高さ400m の回転する塔を建てる資材を送るのに、
   ロケットが何機必要でしょうか?あんな小さな衛星の5倍の荷物を載せたとしても、相当の数のロケットを
   月に送らないと資材は調達できない。そんな予算が調達できるか?

 ③ これって、最終的に軍事利用を最終目標にしているのではないか?
   月を実行支配できれば、アメリカは軍事的に非常に優位な地位を得られる。ソフト、ハード、情報、などの点で。
   月の支配権を米中で争うことに発展するのだろうか?

   巨額の予算を掛けて、このプランを実行するメリットは、何なのか?
   科学だけの為にそれ程の予算は出せないでしょう。

 
  
    

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NASA、月に原発計画…長期滞在へ日米でインフラ研究

2022/08/12 15:00

国際的な有人月探査「アルテミス計画」で、宇宙飛行士が月面基地に長期滞在する時代を見据え、電気や水、住居などのインフラを確保する研究開発が日米で本格化している。

 月面で活動する基盤が整えば、月への旅行などの実現にもつながり、宇宙がますます身近になりそうだ。

[20年代後半]

 米国が主導するアルテミス計画は、2020年代後半に月上空を周回する基地をつくった上で、月面基地も設ける。

 飛行士らが基地を拠点に、資源探査や掘削、科学実験を行うことを予定している。

 日本も計画への参加を表明し、日本人飛行士が20年代後半に月面に降り立つ目標を打ち出している。

 月面活動における大きな課題が、電力の供給だ。

 自転周期が約27日の月では、昼夜が約2週間ごとに訪れる。

 そのため、太陽光発電だけでは夜間の電力が不足する可能性がある。

 米航空宇宙局(NASA)は月面で原子力発電の導入計画を進めている。

 6月下旬には、月面用の小型原子炉の基礎的な設計を担う民間企業3社を選び、各社に約500万ドル(約7億円)ずつ配分すると発表した。

 順調に進めば、20年代後半にも月面での実証炉の建設に進むという。

[水の調査も]

 生きるためには水も必須だ。

 月面の土壌には水が含まれていると考えられている。

 NASAは米ワシントン大と共同で、土壌内の水の量や分布を測定するための掘削用ドリルとレーザー観測機器の開発を進める。

 24年11月に無人探査車を月に送り、水の発見と土壌からの抽出に向けた本格的な調査を行うという。

 一方、日本のトヨタ自動車と宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )は、宇宙服なしで運転できる月面探査車「ルナ・クルーザー」の開発を進めている。

 水素で走る2~4人乗りの燃料電池車で、車内は空気で満たされる。

 29年までの打ち上げを目指している。

 月で暮らすための未来の「住居」を構想したのは、京都大とゼネコンの鹿島建設だ。

 月は、重力が地球の約6分の1しかない。

 直径200メートル、高さ200~400メートルの巨大なグラスのような形状の住居は、回転させると遠心力を生み出し、約1000人が地球と同じ重力の環境で住めるという。

[月面版GPS]

 JAXAは民間企業などと共同で、月と地球を結ぶ高速通信技術の開発も進めている。

 複数の衛星を月上空に飛ばし、全地球測位システム(GPS)の「月面版」に向けた研究も行う。

 文部科学省は今年度、これらの技術開発に計9億円の関連予算を投入する予定だ。

 文科省の担当者は「日本の技術が将来的な国際標準となれるよう開発を急ぎたい」と語る。

 https://www.yomiuri.co.jp/science/20220812-OYT1T50114/

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