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“J-POPが消えてしまった国” 韓国で「NiziU」と「うっせぇわ」が議論の的になる理由  

投稿者:ジュリア  投稿日:2021年 4月24日(土)17時30分15秒   韓国にJ-POPがないことは知っていた。
 しかし、その理由は政府の規制と認識していたが、実際は韓国人の歴史認識の問題が大きいという。日本に植民地されたという事実を今もうらんでいる。コンプレックスから抜けられない。

 私が観光で訪韓したのは10年以上前だが、ソウルでの出来事から推量するに、韓国人は日本人にとても興味があって、私が日本語でガイドさんと話をしていたら、関係ないビルの警備員さんがこっちを向いて興味深そうに見ていた。こういうことは日本人はしない。どんな外国人が居ようと注視したりしない。韓国の独自の文化なのだろう。

 韓国人は日本のことが基本的には大好きなのだと、私は訪韓して思った。
 しかし、表向きは日本は大嫌い、と言わな行ければならない。そういう文化なのだろう。

 歴史認識って、要するに「日本は韓国に謝れ!謝罪しろ!」っていうことなんですね。
 これがエンドレスに続く不思議。
 去年だか、平均の国民所得が韓国が日本を抜いたと記事になったけど、未だにダダをこねる子供と同じ。

 最近の出来事で特筆することは、韓国軍艦が海上自衛隊哨戒機に対して攻撃用のレーダーを照射してロックオンしたこと。安全装置を解除してあとはボタンを押すだけで海自飛行機を撃墜できる状態になっていた。
 このことで政府、防衛省が抗議しても、そんなことはしていない、こちらが海上自衛隊機に攻撃を受けそうになったと言った。
 その後もすったもんだで、絶対にひを認めなかった。
 さすがにあの事件によって、韓国に対する認識が変わった人は多いのではないかと、想像する。
 もっと対話可能な余地があると思ってた。しかし、あの事件で、韓国とは話をしても無駄といふ雰囲気がかもし出された。
 それと同時に、護衛艦が韓国に寄港する予定だったが、韓国政府は艦尾の自衛隊旗を降ろさないと入港を認めないと言ってきた。それで自衛隊旗は法律で掲げることが決まっているので仕方なく韓国に入港することをあきらめた。

 ばかばかしい話。これは表の韓国。裏の韓国では、日本が好きという心理がある。
 これは歴史認識うんぬんではなく、文化の違いとしか言えない。
 韓国の「謝れ!謝罪しろ攻撃」が終わるまで、握手はおあずけにするしかない。


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“J-POPが消えてしまった国” 韓国で「NiziU」と「うっせぇわ」が議論の的になる理由


韓国唯一のJ-POP評論家が特別寄稿  ファン・ソノプ




1.BTSやBLACKPINKの世界的ヒットに沸くK-POP業界。

  昨年デビューした韓国の大手事務所所属の日本人9人組グループ「NiziU」も日本で人気だ。

  そんなK-POP全盛の韓国で、J-POPをはじめとした日本の音楽はどのように捉えられているのか。

  日本人アーティストへのインタビューも手掛ける韓国唯一のJ-POP評論家、ファン・ソノプ氏が寄稿した。




[韓国の10代は「J-POP」というジャンルを知らない]


 韓国の人気グループBTSと日本の人気ロックバンド「back number」がコラボレーションした新曲「Film out」のニュースを聞いたのは、今年2月だった。

  このニュースに、韓国人のほとんどはBTSの新曲として注目したが、個人的には「back number」という日本の素晴らしいバンドが韓国で知られる機会となったことが嬉しかった。

 ただ残念なことに、現在の韓国では、日本の音楽シーンのニュースはほとんど報じられていない。

  特にいまの韓国の10代、20代は、「J-POP」というカテゴリー自体に見慣れていない。

  日常生活の中で日本の音楽に接する機会がほとんどないのだ。



[韓国でタブー視されてきた日本の音楽]


 ある年齢以上の韓国人は、20~30年前に韓国では正式に流通していなかった日本の音楽を渇望していた時期を記憶している。

 韓国では長年、日本のテレビドラマや映画と同様に、日本語の楽曲の放送、レコードやCDの販売が法律で厳しく制限されてきた。

  日本語の歌のCDの販売が全面的に開放されたのは2004年だ。

 それでも、海賊版のような形で、韓国に日本の音楽が伝わっていた。

  その結果、1990年代から2000年にかけて、サザンオールスターズに始まり、近藤真彦、X JAPAN、L’Arc-en-Ciel、ZARDをはじめとしたビーイング(Being)所属の歌手が、韓国でも一定の人気を博した。

「小室ファミリー」と呼ばれたglobe、安室奈美恵も同様だ。

  ジャニーズやハロプロアイドルのファンもいた。




2.  当時はCD1枚、ビデオ1本、手に入れるのが難しかった時代だった。

  そのため、オンラインを含めた日本音楽の「同好会」が続々と作られ、ファン同士が情報交換したものだ。

 1998年から2004年まで4回にわたって行われた「日本大衆文化の開放」は、日本音楽マニアたちには朗報のはずだった。

  日本音楽のファンは、これで日本のコンテンツを自由に享受できるだろうと考えたのだ。

  しかし、いざ道が開かれても、日本音楽の一部だけが正式に流通するようになり、 韓国社会への波及力は微々たるものだった。

 なにより韓国の一般市民の日本音楽に対する「拒否感」が思った以上に強かった。

  両国間に横たわる根本的な歴史問題が未解決である中で、日本語のコンテンツが韓国で流通することに不快感を示す人も少なくなかったのだ。



 そのため、地上波放送における“日本音楽の排斥”はそのまま続いた。

  韓国の地上波のテレビで、日本語で歌うステージが初めて生放送されたのは、2010年になってからだった。

  法的な制裁はないのに「国民感情を配慮する」という名目で自主規制されていたのだ。

 その後、この10年はK-POPの急激な成長と反比例して、韓国から日本音楽がほとんど消えた状態となっていったのだ。



[コロナによる「来韓公演」不在の影響]


 もちろん韓国で日本の音楽が消えたのには、日本側の事情もある。

 そもそも内需中心だった日本の音楽シーンは、市場規模の小さい韓国には関心が低かった。

  さらに韓国の音楽業界がいち早くストリーミングやユーチューブでの配信に重心を移していったのに対して、日本でそれが本格化したのはこの2、3年。

  全世界のどこでも見られるユーチューブに、日本の大衆音楽の公式コンテンツはほとんど存在しなかった。

 韓国の音楽ファンは、その間に日本の音楽からさらに遠ざかり、日本の音楽を扱うニュースも自然と姿を消した。



3. さらに2019年から深刻化した韓日間の摩擦は、日本人アーティストの来韓を躊躇させることとなった。

  来韓公演の中止は、私個人としても実に残念だった。

  様々な日本人アーティストにインタビューして彼らの魅力を紹介し、また彼らが韓国でのステージやファンをどれだけ大事に思っているかを知らせる、貴重な機会だからだ。

 たとえば、2018年には、ロックバンド・Suchmosが訪韓した。

  仁川で開かれた「ペンタポート・ロック・フェスティバル」に参加するためだ。

  私のインタビューの中で、メンバーのHSUは、取材先のホテルの窓を指し、「今度はたぶん大変だろうけど、いつかソウルにも行ってみたい。

  ソウルはどの方向ですか」と、韓国に対する関心や好奇心を明かしてくれた。

  その日の公演では、ほとんどの観客がSuchmosを初めて見たにもかかわらず、ステージが終わる頃には、韓国人の観客の多くが歓声を送っていた。

  その瞬間は今でも生々しく頭に残っている。

 2015年、韓国、台湾、日本の3カ国を回るイベント「Far East Union」で訪韓したロックバンド・MONOEYESの細美武士は、私のインタビューに「両国の関係改善のために何かできることはないか、という考えからイベントを企画した」と述べ、両国の架け橋としての音楽の役割に触れた。

  細美をミュージシャンとしてだけでなく、人間として尊敬させられるインタビューだった。



[それでも人気のある日本人アーティストは?]


 そんな状況の中でも、韓国の大衆音楽に影響を与えた日本人アーティストはいる。

  その代表格は、安室奈美恵だろう。


  韓国において、安室奈美恵は日本の音楽をよく知らない人でも一度は名前を耳にしたことがある歌手だ。

  韓国でも「実力派アーティスト」として認識されている。

  多くの韓国の芸能人の憧れの的でもあり、実際に韓国の女性ソロ歌手がスタイリングなどで参考にしている事例でもあった。

 さらに、韓国人に広く知れ渡っているアーティストといえば「ZARD」だ。

 ボーカル・坂井泉水の高い歌唱力と魅力的なルックス、老若男女問わず共感できる楽曲に、今でも彼女を応援する人が多い。

  彼女が主題歌を歌うアニメ『名探偵コナン』は韓国でも人気があるため、いまも若い世代が耳にしている。

  そのため、新たなファンが生まれ続けているのだ。

  誰にでも推薦できる「普遍的な日本音楽」の代名詞として、いつの間にか定着した。




4.[韓国人が日本音楽を嫌っていない“証拠”とは?]


 韓国人が日本音楽を決して嫌いではないことを示す別の“証拠”もある。

  それは、韓国人アーティストによる、日本の楽曲のリメイクのヒットだ。

 代表的な楽曲が、中島美嘉の「雪の華」。パク・ヒョシンによってリメイクされ、曲はもちろん歌手本人も注目を集めた。

  しかし、韓国ではその原曲が中島美嘉の曲であることは、あまり知られていない。

 TUBEの「ガラスのメモリーズ」をリメイクしたCANの「わが人生の春の日は」、広瀬香美の「日付変更線」をリメイクしたM.C the MAXの「幸せにならないで」、尾崎豊の「I LOVE YOU」をリメイクしたPOSITIONの「I LOVE YOU」、平井堅の「瞳をとじて」をリメイクしたチョン・ジェウクの「じっと目を閉じて」などは、韓国で大人気を博したにもかかわらず、オリジナルがあまり知られていないケースだ。



 韓国ではやや“辺境”に追いやられた日本音楽だが、その中でも、日本国内よりも韓国ではるかに大きな影響力を見せるアーティストも出てきている。

 ここ数年間で、韓国で最も大きな観客動員力を見せてきた日本人アーティストは、「SPYAIR(スパイエアー)」だろう。

  韓国で知名度の低かった時代から公演などを通じて徐々に知名度を高め、2018年には約3000席規模の公演を完売させるバンドに成長した。

  韓国では「ONE OK ROCK」に劣らない人気を見せている。

 さらに「KK」という名で活動していた上北健の来韓公演も話題を呼び、約3年にわたって4回も2Days公演を開催した。



[韓国でこれから人気がでる音楽とは?]


 今後も、韓国で日本音楽が定着するのは容易ではないだろう。

 たとえばアイドルでも、韓国デビューをめぐって様々な摩擦が起きているNiziUのケースを見ると、韓国の大衆は依然として「日本コンテンツの韓国進出は望ましくない」と考えていることが窺える。

  「K-POP技術の流出」という論点もあるが、それ以上に個人的に感じるのは、日本のアーティストが韓国で活動することに対する否定的な視線だ。

 それでも、私が地道に日本の音楽について書き、韓国の人々に紹介していく理由は、それが韓国の大衆にとって、様々なスタイルの音楽に接することのできる最も身近なルートだからだ。

 制作者や所属事務所の影響が大きく働く韓国の音楽業界、特にK-POPシーンとは違い、日本は歌詞の表現や音楽性について比較的自由だ。

  個人的には「自分の基準、価値にこだわっても成功できる」という点が、日本の音楽の一番の魅力だと思う。





5.  いま韓国でも、そんな「独創的な世界観」を持ったアーティストを求める声が高まっている。

  つまり、自分の考えや意見をありのままに世に広げるミュージシャンほど、これから韓国人に愛される可能性があるということだ。

 たとえば、近年の人気アーティストではKing Gnu、Official髭男dism。

  King Gnuは韓国にはないユニークな音楽性をもっているし、Official髭男dismは藤原聡の歌唱力を基盤とした大衆性でアピールしている。

  韓国ではなかなか耳にしないジャンルの音楽だ。

 さらに、国境のないオンラインコミュニティが中心の「歌い手」「ボカロP」シーン、さらにYouTubeの日本音楽をカバーするチャンネルも、韓国社会に、かなり深くその根を伸ばしつつある。



  韓国でも多くの「歌い手」たちが活動しており、日本の音楽カバーチャンネルとして有名な「ダルマバルDarlim&Hamabal」は現在、チャンネル登録者54万人を記録している。

  ここに日本のバンドマニアや、アニメから流れてくる音楽ファンが集まってきている。




  最近では、韓国の日本音楽ファンの間で、歌い手出身のAdo(アド)が歌った「うっせぇわ」のヒットが論争になっていた。

  サブカルチャー色の濃い曲調、やや行き過ぎた感情処理など、この曲が果たしてストリーミング1位を占めるに値する歌なのかというのが主な争点だ。

  といっても韓国の大衆が「歌い手」「ボカロP」の文化に批判的なわけではなく、 逆に、韓国人の情緒に合致するYOASOBIに対しては非常に好意的だという点にも注目する必要がある。




5.[日本のアーティストに訪韓してほしい]


 音楽のストリーミング配信の普及によって、いまや韓国でも、日本の音楽をほぼリアルタイムで聞くことができる。

  好きになってもコンテンツを聞くのが大変だった時代とは大きな違いだ。

 このような流れに乗って韓国の大衆も「以前好きだった」日本音楽ではなく、「今現地で注目される」日本の音楽を話し始めている。

 コロナが終わって多くの日本のアーティストたちが韓国を訪れ、自分たちの魅力を見せてほしい。

  縮まった心理的距離ほど、物理的距離も縮まることを期待する。

  そしていつかは、日本の音楽が英米圏の「ポップ」のような日常的コンテンツと思われる日が来ることを、心から願っている。

                        (翻訳:金敬哲)https://bunshun.jp/articles/-/44943
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