投稿者:ジュリア 投稿日:2021年10月 3日(日)03時11分35秒 21世紀はアフリカの時代、と言う人もいます。 その言説の根拠は人口ボーナスです。 若い人が多く、人口が増える時代は、総じてGDPも伸びて、一人当たりの所得も増えます。 それだけでなく、海に接している国では産業が発展しているという報告もあります。 しかし、TVでも報じられているように、国連や世界保健機関などは中国のいいなりになっていることも見られます。 下の記事でも、中国人の支配層が、現地アフリカ系住民を使役して利益を得ているケースが多いようです。 現地の経済の支配層が中国人、もしくはインド人、華僑、印僑というだけでなく、政府の意思決定が中華人民共和国に依存しているという実態もあります。 私は日本人の一人として、アフリカで支配層が中国人で、華僑が威張ってアフリカ人を使役して利益を得ているのが不満です。アフリカのローカルな、ドメスティックな人が主な支配層となって、国と国の経済の主体になって運営されるのが健全だと思います。 本来ならアフリカはヨーロッパの植民地だった点を考えると、ヨーロッパが支援して現地人の経済的繁栄を支援するのが筋でしょう。 しかし、下記のような現状を見て、日本人の皆さんはどう思うでしょうか? アフリカ人の幸福と繁栄の観点から、GDP世界第三位の日本が、若干の人的、及び財政的支援、介入があっても悪くはないのではないでしょうか。 これは、中国人には出来ないのでしょう。 中国人は自分たちの繁栄だけ考える傾向があります。 同じ有色人種としてのシンパシーもあります。 アフリカ人の健全な支配層、中間層の勃興と構築に何らかの関与を、日本がしてもいいのではないでしょうか? ---------------------------------------------------------------------------- 1.「東京で暮らすよりも高くつく」…アフリカ内陸国で働く日本人の苦悩 幻冬舎GOLD ONLINE 9/26(日) 12:31配信 脱サラして一念発起、突如「異国の地ルワンダ」でASIAN KITCHEN(アジアンキッチン)を開業した、シングルマザーの唐渡千紗氏。 今夏、重版された書籍『ルワンダでタイ料理屋をひらく』(左右社)では、同氏が経験した「珍事の連続」が赤裸々に語られています。 アジアンキッチンの大きな課題は「味の安定」。不安定さは、シェフたちの「タイ料理への馴染みのなさ」、そしてルワンダの「物流事情」によるもののようです。 「アフリカは物価が安い」?陸の孤島の物流問題 味の安定を難しくしている要素に、ルワンダという内陸国ならではの物流問題がある。 アフリカというと、物価がとにかく安いイメージがあるだろう。 だがルワンダの場合、日本人が日本人の感覚で、最低限快適・安全に暮らしたい場合、「東京で暮らすよりもだいぶ不便だけど、ちょっと安い」くらいの感覚でいた方がいい。 東京のような快適さを求めれば、東京で暮らすよりも確実に高くつく。 コストが高くつく理由は様々あるが、やはりまずは物流だろう。 日本では気づきにくいが、「島国である」というのは、実はすごい恩恵なのである。 私もルワンダで暮らして初めて、内陸国の苦悩が少しずつ見えてきた。 先述のように、ルワンダはアフリカ大陸のほぼ真ん中、内陸に位置し、港がない。 地の利がとにかく悪い。陸路だけでも、近代的な物流が整っていれば、なんとかなるんじゃないかと思われるかもしれない。 ただ、鉄道、高速道路などが見事に整備されている日本では想像し難いが、まずルワンダには鉄道がない。 道路も、中国企業がルワンダ全土にせっせと道路を作っているが、丘だらけなので簡単ではない。 場所によっては崖に近いような山道を、日本では走っていないようなオンボロトラックが行き交う。 実際、事故も多い。 そうなると、製造業が育つのはかなり厳しい。 そもそもモノを作ろうにも、資源に恵まれているわけでもなく、材料に乏しい。 それでも頑張って材料を輸入して作るとする。そうして作られたものは当然高くなる。 そうした商品を国内で買える層などごくごく一部だ。では外に輸出しよう、と考えるかもしれない。 するとまた、輸送費や関税が乗って、消費者に届くころにはすごい値段になっている。 つまり成り立たない。日本のように材料を輸入し、加工し、輸出してビジネスが成立するのは、島国だからこそできることなのだ。 ルワンダでは、輸入品がとにかく高い。例えば、日用品。中国からの輸入品が多く出回っているが、日本の100円均一で売られているものの品質を3分の1にして、値段が3倍であれば良い方だ。 もっとも、これについては、日本の100均がすごすぎるとも言える。 他にも例えば、車。日本では買い手がつかないような中古車が、隣国タンザニアのダルエスサラーム港につき、更に陸路で国境を越え、ルワンダに到着する頃には、輸送費で価格が膨れ上がっている。 そこに、ドカンと税金が乗ってくる。しかも、オンボロ車は修理代がかさむ。 維持費も果てしなくかかるのだ。 2.中国人から「野心を持つ人が多いの。日本の若者はどうなの?」 アジアンキッチンへの影響としては、調味料の品切れ問題が大きい。 調味料は、砂糖と塩以外は、舶来品だ。タイ料理の奥深い風味に必要なナンプラー、醬油、オイスターソース、各種スパイスなどなど、ほぼどれもアフリカ大陸では製造されていない。 アジア系調味料は、中華系スーパー、各種スパイスは、インド系スーパーで買う。 インド系スーパーには、庶民向けから富裕層向けまで、いくつか系列がある。 アジアンキッチン横の富裕層向けスーパーも、インド人が経営している。さすがカレーの国だけあって、小さな店へ行っても、スパイスにはかなりのスペースが割かれていて、棚を眺めるのが楽しい。 ある日、胡椒を買いに、イノセントというスタッフをインド系スーパーへ送った。 しばらくして、「何軒か回りましたが、どこも品切れでした」と手ぶらで戻ってきた。 「え? 品切れ? どこも? いやいや、インド人のスーパーで胡椒が品切れなんて、そんなことありっこないって。 ちゃんと探したの?」 「はい、ちゃんと店員にも確かめました」 「うーん。そんなはずはない。私、行ってくる!」 勇んで行ってみると、本当になかった。 品切れしているのはここだけだろうと他も当たるが、どこにもない。 キガリ中で胡椒が品切れなんて……! これにはインド人もびっくりだ。 それにしてもやはり印僑、華僑は強い。 アフリカのルワンダという、祖国から遠く離れた内陸国でも、逞(たくま)しくビジネスを展開している。 人数で見ても、この2つの国は圧倒的に多い。 あとは、アメリカ人、イギリス人、そして旧宗主国だからか、ベルギー人も本国の人口の割に多い。 だが、その大半は国際機関やNGO関連、ビジネスといってもソーシャルビジネス寄りの人である印象だ。 やはり、商魂逞しくビジネスを展開しているのは印中なのだ。 インド人には、家族がもう何代も前からケニアなどの近隣国に根付いてビジネスを展開しており、自分はそこからルワンダに来た、というような人が多い。 英国がアフリカに植民地を作る際、インド人を労働力として大量に連れて来たという歴史的背景もある。 一方中国人は、ビジネスチャンスを探して来た、という人が多い。 ルワンダで知り合った中国人は、「自分の世代は、成功して豊かになりたい、という野心を持つ人が多いの。 日本の若者はどうなの?」と言われて、少したじろいでしまった。 3.「だからタイ料理屋なんて誰もやってないんだな」と思ったワケ 例の、百均の粗悪品版が売られているのは、キガリ在住者なら誰もが知る大手中華系スーパーなのだが、品揃えはキガリ随一だ。 広い2階建ての店内には所狭しとさまざまな商品が並べられている。 埃っぽい倉庫のような店内で、多くの品物には埃が溜まっている。この店から帰るとすぐシャワーを浴びたくなるほどだ。 買い物をしていると、「ナンバー・トゥー! ナンバー、トゥー!!」と、マネージャーと思しき中国人男性の大きな声が聞こえる。 番号で呼ばれているのは、ルワンダ人スタッフだ。「ナンバーツー」と呼ばれたそのスタッフは、ボスのもとへ走って指示を聞き、そしてまた走って品物を取りに行く。 大きなスーパーなのでレジが複数列あるのだが、その一番奥にはいつも同じ中国人女性が腕組みをして立っていて、レジ係員をしっかり見張っている。 不正を働いていないか、さぼったりしていないか、目を光らせているのだ。 手足を動かすのはルワンダ人だが、中国人スタッフも多く、管理系の業務は全て中国人が掌握しているようだ。 この手のマネジメントは中国やインドならではで、それが彼らの強みでもある。 この中華系スーパー、キガリ随一の品揃えだけあって、それなりに種類は豊富だ。 けれども、在庫が切れると、しばらく入ってこなくなるのが難点。商品は基本的に全てコンテナで主に中国から運ばれる。売り切れても、翌日すぐに空輸で入荷、というわけではない。 一度なくなると、次は数ヵ月後、ということも少なくない。 そんな状況なので、ナンプラーなど、タイ料理に欠かせない調味料は見つけた時に買い占めておく必要がある。 これがまたキャッシュフローを圧迫するのだが、なくなると困るので、そうするしかない。 しかも、輸入されてくる調味料のブランドがコロコロ変わる。そうなると、味も変わってしまう。 これは厄介だ。このブランドの場合、味がきついから入れる分量を半分にする、など、レシピが複雑になってしまうのだ。 乾麺も、ブランドによって茹で時間が変わってくる。 そもそもの話、日本で手に入る調味料と比べて明らかに品質が劣っている。 せめて何種類かから選べればいいのだが、その時にマーケットにあるものを買うしかない。 もう少し品質のいいブランドが、いつでも、必要な分だけ手に入ったら、どんなに楽だろう……。 だからタイ料理屋なんて誰もやってないんだな、きっと。 いやぁ納得! ハハハ! ……と考えていてもしょうがない。 あるもので勝負するのだ。 ああでもない、こうでもないと改良を重ねる私に、いや、どれも大して違わないって!と最初は突っ込みたそうだったシェフたちも、最近では一生懸命ついてきてくれる。 陸の孤島のルワンダで、行けるところまで行ってみよう! 唐渡 千紗 ASIAN KITCHEN オーナー https://news.yahoo.co.jp/articles/24d3e8cf8b3a86eccae30c44cbb0c6fb39f11e8b?page=1 |
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