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上海ガニは「要注意外来生物」…生態系に悪影響の恐れ 

 投稿者:ジュリア  投稿日:2005年 1月 5日(水)15時45分8秒 <在来蟹を駆逐する上海ガニ。潜水艦の次はカニ攻撃か('_'?)>
 中華料理の高級食材として知られる上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)が、国内の生態系に悪影響を与える恐れがあるとして、環境省は、「要注意外来生物」に指定することを決めた。
上海ガニは、東京・お台場海浜公園で発見されるなど、野外での定着が懸念されている。今回の指定は法規制の対象ではなく、輸入や食用が制限されるわけではないが、養殖場などへの強い注意喚起措置となる。
 食材として鮮度が大事とされる上海ガニは、生きたまま大量に輸入されているほか、輸入した稚ガニが山形県などの休耕田で養殖されている。
 在来のモクズガニは成長に2、3年かかるが、上海ガニは1年で大きくなるものもあり、野外で繁殖すると在来種を駆逐する可能性が高い。はっきりとした影響がわかっている訳ではないが、都水産試験場が昨年11月、海藻の調査中、お台場海浜公園で発見した例もある。
 欧米では上海ガニの分布が急拡大、米国では食用も含め、法律で生きたままでの持ち込みや商取引が禁止されている。
 国内でも、海外から持ち込まれた動植物による生態系への被害を防ぐため、特定外来生物被害防止法が昨年6月に公布された。環境省は輸入や移動を禁止する特定外来生物の選定作業を進めている。しかし、食用に大量に輸入される上海ガニを、同法で規制するのは困難と判断、法律とは別に「要注意外来生物」として公表し、逃げ出すのを防ぐよう求める。
 国立科学博物館の武田正倫・動物研究部長の話「上海ガニは、生命力が強く、幅広い環境に適応できる。安易に逃がすのは問題」          [ 2005年1月5日13時53分 ]
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