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「事実」はテレビで作られる!!  

投稿者:ジュリア  投稿日:2005年 2月27日(日)17時09分12秒  私事ながら、小生の父が来て、開口一番、「今日もテレビでやってたけど、自動車が中学生の列に突っ込んだ事故があったが、あれはどうも運転中に何かの病気の発作があったらしいって!」小生「わき見とかじゃないのぉ?」「や、テレビで何かの発作だって言ってたよ!やっぱり本当は頭とか、具合の悪い人には運転させないほうがいいんだいなぁ!」だって!
 小生の父はテレビの報道は本当の話、と信じてやまない。テレビは真実しか伝えない、とう確固たる信仰を持っている。テレビで景気が良くなったと言えば、「都会の方は大分、回復して来たらしい。テレビで言ってた」と疑うことはない。
 父は読売巨人軍が大好きだが、その理由は、テレビは巨人しか映さないし、巨人のびいきの解説しかしないからだ。父は自民党が大好きだが、それもテレビに出るのはみんな自民党の先生ばかりで、自民党以外の政治家がテレビにでることは少ない。だから、「小泉がいじめられてる」といつも国会中継などを見ていて愚痴をこぼしている。
 はたして、こんなテレビ教の信者は小生の父だけなのだろうか!テレビをみて、生半可わかったつもりの人たちが多いのではないだろうか!?(小生も意見はあるが、誠の真実は知らない。)
 もし、NHKが占拠されて、3時間連続で、「宇宙人がニューヨークの国連本部に来た」と、放送し続けたら、「そんなことあるはずない!馬鹿馬鹿しい話は止めろ!」と抗議するか、無視する人はどれ位だろうか('_'?)テレビは恐ろしいものだとつくづく思う。

 また、テレビ会社の社長さんは、仕事柄、嫌でも政治家の先生や、要人にあわなければならないだろう。そこで顔見知りになっていれば、敢てその先生を批判するには個人的には抵抗はあるだろう。ただ、現場がどれ位社長の意向を受けるか、という微妙な力関係もあるだろう。テレビ、ラジオ、新聞の社長、役員が政治家との「お付き合い」を全くなしで通せるはずがないだろう。個人でガリバン刷りの新聞位なら、政治家先生との関係は全くないとも言えるだろが、経済界に一部上場してしている会社なら、多かれ少なかれ、多少は政治家先生とのお付き合いは避けられない。
 また、現場の記者、ディレクターさんも全く個人の思いや、思い込みなしで、神様の様に聡明な人もいなかろう。結局は、テレビ番組は、製作者の主観で制作され、主観で発言され、そこに社長経営陣との駆け引きも存在する。
 それが実態だろうが、視聴者はそんな事情は全く関係ないことなのだ!少なくとも小生の父には関係ないことなのだ。だから、父は「テレビでこう言ってた」と言っては、小生の言葉には全く耳を貸さないのだ。(T_T)それでいつももめてしまう。
 「客観的な報道」など、どこにもないのに、それが多くの視聴者には「事実」「真実」と受け取られてしまっている、という現状がある、と言いたいだけだ。
 小生は、テレビが意図的に世論を誘導しているとは、決して言わないが、ただ、確実にメディアが世論を作っていた時代があったことだけは、はっきり言っておきたい。それはGHQの日本統治時代に、全てが検閲され、映画には必ずキスシーンを入れさせられ、日米戦争は「日本が悪事を働いた」一色に塗りつぶされた10年間があったことだ!そして、小学校、中学、高校の教科書でも、同じことが書かれた。一億総懺悔だ。今だから言える、そうゆう刷り込み、洗脳が行われた時代もあったということだけは、はっきりと言っておきたい。

 某テレビ局では、虚心になって、自らの心をかえりみることの大事さを、未明の番組で取り上げていた。立派なことだと思う。
 ただ、テレビ局の関係者、報道関係者に一言言いたいのは、「ウチの父は、テレビの報道を疑うことを知らない!テレビは常に真実と事実を報道している」と、全く疑っていないと言うことだ。http://www.ne.jp/asahi/masa/private/history/ww2/biblo/germany/ka/goebbels.html
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